キングダム 第4シリーズ

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紀元前3世紀の秦国。天下の大将軍を目指す飛信隊の隊長・信は、国門・函谷関を巡る合従軍との攻防戦の活躍が認められ、三千人将へと昇格した。さらに、隊を離れていた副長・羌瘣も戻り、飛信隊は活気づく。

合従軍戦後の復興が進むなか、国の実権を懸けた秦王・嬴政と相国・呂不韋の争いはますます激化していた。弟・成蟜の力添えで勢力を拡げる嬴政陣営と、財力を使い陣営を増やす呂不韋の争いはほぼ互角となるが…。

趙軍制圧に向かったはずの成蟜軍が一転、屯留で反乱を起こしたとの報が届き咸陽は騒然とする。呂不韋は反乱の拡大前に討伐軍を送るべきだと言い放つが、嬴政は一連の動きに謀略の気配を感じ取っていて…。

飛信隊と壁軍が合流し、ついに屯留攻城戦が始まった。飛信隊の役目は早さが勝負のため、軍師・河了貂は信と羌瘣を揃って成蟜のもとへ向かわせる。一方、成蟜は城主代行・蒲鶮から反乱のカラクリを聞きだし…。

信は羌瘣や飛信隊の仲間と共に、成蟜と瑠衣が捕らわれていると思しき場所を探すが、屯留城内は乱戦状態で、成蟜はおろか反乱の首謀者・蒲鶮さえも見つけられない。一方、成蟜は反乱兵との交戦で深手を負っていて…。

秦国と魏国の国境付近にある著雍にて、大将軍・呉鳳明率いる魏軍と交戦中の秦国将軍・騰により、信の飛信隊と王賁の玉鳳隊が増援部隊として召集された。ところが、魏に謎の3軍が合流し、秦軍は戦力的不利に…。

王賁の進言により、秦は騰配下の録嗚未軍、玉鳳隊、飛信隊の3軍を主攻に、魏軍の布陣のわずかな隙を攻める策に出る。主攻の一つとして魏軍本陣を目指し突き進む飛信隊は、まずは敵第一陣を徹底的に叩く。

乱戦のさなか、河了貂が凱孟軍の本陣へと連れ去られた。軍師・河了貂の救出を優先するか、作戦を続行するか、意見が分かれる飛信隊。そんななか、羌瘣は、河了貂救出のために一つだけ試す手立てがあると言う。

魏軍本陣に向け進撃を続ける玉鳳隊の前に、もう1人の魏火龍・紫伯率いる軍が立ちはだかる。知と武勇を併せ持つ紫伯は、度重なる死地での戦いを強いられた生い立ちにより極みへと達した槍で、玉鳳隊員を葬っていく。

著蕹の戦い3日目。飛信隊、玉鳳隊に続き録嗚未軍も本格的に加わり、決戦の時が近づく。凱孟軍と戦闘を繰り広げていた飛信隊は、ついに凱孟軍本隊と激突するが、凱孟軍軍師・荀早の布陣を打ち破ることができず…。

1度は敗北を喫した“槍の紫伯”に再び挑む王賁。だが、死地で鍛え抜かれた紫伯の槍さばきをかいくぐることができない。関常が玉鳳隊の副長・番陽に王賁を退かせるように告げるなか、王賁の槍が紫伯を捉え始め…。

飛信隊、玉鳳隊、録嗚未軍が一斉に魏軍本陣を襲撃し、総大将・呉鳳明の首級をあげるため、最後の激闘を繰り広げる。予想だにしなかった展開に魏軍は混乱に陥るが、魏国の傑物・呉鳳明は冷静に思考をめぐらせる。

秦軍・騰、魏軍・呉鳳明を総大将とした著雍の戦いを終え、秦国は軍事重要拠点の強化を目指すことに。王都・咸陽の動きも慌ただしくなるなか、嬴政の実母・太后を頂点とする後宮派が、“山陽”一帯の統治を申し出る。