第63期王将戦七番勝負渡辺明王将対羽生善治三冠第5局

 第63期王将戦七番勝負最終第7局は3月26、27日に静岡県賀茂郡「今井荘」で行われた。最終局ということで本局は改めて振り駒が行われ、羽生三冠の先手番となった。勝者が王将位を獲得する文字通りの最終決戦、後手番となった渡辺王将が選んだ作戦は第4局に続いてゴキゲン中飛車。対する羽生も第4局に続いて「超速▲3七銀」で対抗。第4局は急戦調の将棋となったが、本局は持久戦模様となり、互いに穴熊に囲い合う展開となった。駒組みが一通り済み、41手目▲3五歩から先手が開戦。以下、先手は銀交換を挑み、後手が46手目△4五銀と銀をかわしたところで1日目が終了した。
 2日目、羽生の封じ手は▲3四銀となおも銀交換を狙う手。素直に交換に応じては後手が面白くないので渡辺は△5四銀とかわす。先手は49手目▲5六歩と更に攻めていったが、対する△7五歩が先手の角頭の急所を突く切り返し。ここで羽生が対応を誤り、後手の大駒が十分に働く展開となって渡辺ペースに。70手目△5五角と天王山に角が出ては後手の穴熊が最大限に活きる展開に。ここから渡辺が一気に先手陣の攻略にかかり、羽生に反撃のチャンスを与えない。自陣の穴熊の堅さを活かして一気に迫っていった。最後は渡辺が羽生の粘りを振り切り、110手で勝利した。

 最終局を制した渡辺が今期王将戦七番勝負を4勝3敗とし、フルセットに及んだ激戦を制して王将位を初防衛した。

 この模様は、渡辺明王将が出演する徹底解説番組 「第63期王将戦七番勝負」にて5月7日(水)午後10時~より放送。

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