tsuruno
#7 △つるの剛士 vs ▲山本さん 169手まで つるの●負け(南行徳将棋道場
局中の解説(解説者 藤倉勇樹 四段)※解:解説者、井:井上ゆりな
解:この将棋は相振り飛車の出だしから、山本さんが居飛車にして、居飛車対振り飛車の戦いに落ち着きましたね。
解:で、つるのさんがうまく、美濃囲いに囲って、囲いはうまくできているんですね。
解:さっき、ここ仕掛けるところ(△4六歩)で、普通に王様(△8二玉)が上がって、囲っていれば、普通の将棋だったと思うんですね。
解:ここから、こう銀をうまく(△4四飛〜△4三銀〜△5四銀〜△3四飛)つかう。飛車をこう石田流に持っていく指し方をすれば、十分だったと思いますが。
解:えー、つるのさんが我慢できずに仕掛けたんですね(△4六歩)。
解:で、▲4六同歩、△同飛で、歩交換が出来たんですね。
解:普通に歩(▲4七歩)で受けてくれれば、飛車が下がって(△4二飛)、なんてことはない、一歩交換で済むのですが。
解:山本さんが指したこの歩打ち、▲4五歩がいい手ですね。
解:これで、ちょっとつるのさんは困りましたね。
井:えー先生、勝てるんですか。
解:えー、とりあえずこの飛車は取られてしまうのですけど、飛車銀交換くらいになるのですけど。
解:あきらめないで、がんばれば終盤またチャンスがあると思いますので。
解:まー、ここで考えられる手は(▲4五歩以下)、端に手をつけて(△1五歩)、▲同歩なら、△同香と取って、で、まー取ってくれれば(▲同香)、△同角で、端に回る手(△1六飛)や、こう飛車をぶつける手(△2六飛)が生じるので、端歩をつけば、まだ十分チャンスがあるのではないかと思います。
解:まー、それ以外にも、銀を上がったり(△4三銀)、王様を上がったり(△8二玉)、飛車がとられてしまうのですけど、終盤に必ずチャンスがあると思いますので、あきらめないでがんばってほしいですね。
井:がんばって本当に勝ってほしいですね。
解:本当に勝ってほしいですね。
局後の解説(解説者 藤倉勇樹 四段)※解:解説者、つ:つるの、客:お客様(山本さん)
図1
図2
図3

解:ほんとに大熱戦でしたね。
つ:いやーもー、秒に追われて追われて、大変でしたね。
客:えー、そうですね。
解:すごい大熱戦でしたね。感動しました。
つ:二転三転いろいろありましたけど、ちょっと局面を戻していろいろとアドバイスを頂ければと。
解:つるのさん、苦しかったんですけど、逆転したところですね。
解:で今、桂馬(▲7四桂)で王手したところです。取ると(△7四同歩)、角を打たれて(▲5五角)、王手飛車になるので、寄りました(△9二玉)。これ最善ですね。
解:で、▲6八銀と受けました。
解:で、△3八竜とやったところで、▲6一飛成と。
つ:はい、取ってきました。
解:で、銀で取ったんですね。(△6一同銀)
解:で、▲6六角と打って、△同馬で、金を打って(▲8二金)、上がって(△9三玉)(図2)、取ったんですね(▲6六銀)。

図2

解:で、(▲6六銀と)取ったんですけど、取らないで、先に桂馬を打った方(▲8五桂打)が、又は跳ぶか(7七の桂を▲8五桂)。
解:跳んで(▲8五桂)、上がって(△8四玉)こう馬を取れば(▲6六銀)、次にこう(▲7五銀)攻める筋があるので。
つ:はーはー
解:で、こっちのほうが良かったような気がしますね。
つ:はー、これは怖かったですね。
解:で、本譜は、(▲8五桂と)桂馬を効かさなかったので、取った時(図2から▲6六銀)に一回角打って(△5六角)、桂合いの時(▲6七桂)に、こう取った手(△7四歩)が、桂馬を取りながら、(8二の)金を取る狙いが出来ちゃったんですね。
解:で、山本さん、桂を取ってですね(△8一金)、角打ち(△7一角又は△8二角)を狙った方が良かった気がするんですが。
客:あー、それをうっかりしてですね。
解:(△7四歩以下)桂が跳んで(▲8五桂)、△8二玉で。
解:で、この時に▲5五角と王手しましたよね。

図3

解:で、この時、つるのさん寄ったんですけど(△7二玉)、銀で受けた方(△7三銀)が分かり易かったかなあと。
つ:はー
解:桂馬で受ける(△7三桂打)と、取って(▲同桂成)、△同桂で、桂を打った形(▲8五桂)が千日手みたいな形になるので、銀で受けてしまって(△7三銀)、▲同桂成に△同桂と受けてしまった方が、すっきりしたんではないかと思います。
解:で、まー寄っても(△7二玉)ぜんぜん問題は無いんですが、取った時(▲1九角成)に、1枚渡してしまうと、
つ:そうなんですよ、ギリギリだったんで。
解:(1枚渡してしまうと)詰まされてしまうんで、ちょっと嫌ですね。
解:で、この時に、つるのさんが指さないといけない勝率が上がる指し方というのは、こう玉を一回寄る(△6二玉)。
解:これによって、1枚駒渡しても詰まない。詰まない形に持っていけば、攻め易いですよね。
つ:はい。
解:ちょっとつるのさん秒読みで焦ってしまって、銀を打って(△8八銀)、▲同玉で角を成る(△6七角成)攻め筋をやったんですけども、1枚渡ってしまった為に、銀を打って、同玉で角を成る攻め筋をやったんですけど、1枚渡してしまったために、銀打ち(▲7三銀)の詰みが生じてしまったんですね。
つ:はい。
解:なので、銀打ち(△8八銀)が見えているのであれば、これを実現するために、(図3から△7二玉、▲9一角成の時に△6二玉と)一回逃げておけば。
解:逃げておいてから、次に銀を打てば、りっぱな構想になりますね。
つ:はーはー、なるほど。
解:本譜、銀打って(△8八銀)、▲同玉でこう逃げて(△6二玉)しまって、また泥仕合が始まってしまったんですね。
つ:そうですね。
解:焦らず、銀打つ(△8八銀)前に逃げていれば(△6二玉)、例えば桂を取ってきても(▲8一馬)、ここで銀を打てば(△8八銀)違ったのではないかと。
つ:なるほど。
つ:はー、いやもう、なんだかさっぱり。
つ:最後の方はどうやったら詰むのか考えたんですけどね。
つ:銀が上がるところも、桂で跳ねてしまって。
つ:ぱっとみたら、あっーと思って、詰んでると思ったんですけど、時既に遅しでしたね。
解:銀で取ってれば、まだ勝ちでしたね。
つ:あー、また出ましたね、悪手が。
解:出てしまいましたね。
つ:最後の最後でね。
解:やっちゃいましたよ。
つ:やーでも、白熱した試合で、もうドキドキしました。
客:ありがとうございました。
つ:ほんとに勉強になりました、ありがとうございました。