tsuruno
#52 △つるの剛士 vs ▲倉田さん 93手まで つるの●負け(江東区森下文化センター棋譜再生
局中の解説(解説者 飯島栄治五段)※解:解説者、井:井上ゆりな
解:今回の将棋は、居飛車対振り飛車の急戦の普通の将棋というか、定跡形ですね。
井:はい。
解:今、▲3五歩と倉田くんが仕掛けましたけれども、まー、飛車を寄る(△3二飛)普通ですよね。
解:(あるいは)まー取る(△3五同歩)、▲4六銀という展開が予想されるんですけれど。
井:はい。
解:まー定跡形ですので、考えるというよりも、自分の知識で指す将棋なんですね。
解:あとは、つるのさんの方が、時間が切迫してきて、倉田くんの方が早指しなので、それに注意してやれば、勝てる将棋だと思いますね。
井:はい。
局後の解説(解説者 飯島栄治五段)※解:解説者、つ:つるの、客:お客様(倉田さん)
図1
図2
図3

つ:いやー先生! とんでもない刺客がやって来たじゃないですかー。
解:ほんとにもー残念です。
つ:だから言ったでしょ。僕は小学生に弱いんだって。
つ:倉田くんどうでした。
客:うーん。
つ:どうだった? 一局やってみて?
客:えー、えっとね、楽だった。
つ:楽だった。
観客:アハハハ。
つ:もー、そのコメント、期待通りのコメントだよ。倉田くんありがとうね。
客:はい。
つ:ずーと攻められ続けてね、なんかね。
解:そうですね。
つ:いいとこ無かったですわ。
解:振り返るのもちょっと辛いんですが、
つ:あらららら。先生もそんなこと言っちゃう。先生は言っちゃだめでしょ。
解:そうですね、まー明るく行きましょう。
つ:明るく行きましょう。
解:えっと、今、つるのさん△4五歩と強気に指して、
つ:ええ。
解:ただ、ここ、あのですね。決定的なミスをしてしまったんですよ。たぶん。おそらく。
つ:はいはい。
解:(以下)▲3三角成、△同桂、▲3五銀、△同銀、▲同飛まではいいんですよ。ここまでは。
解:これ、同じ交換ですよね。
つ:そうですね。
解:駒損無いですよね。
解:で、角打ちました(△4四角)、で、飛車引きましたよね(▲3九飛)。

図2

解:ここでね、銀を打ったんですけど(△2八銀)。
つ:はい。
解:銀はあまり・・・
つ:これ最悪ですか。
解:えー、結構重大なミスだった可能性がありますね。
つ:そうか、遠かったですもんね。
解:これはもう(△9九角成)。
つ:あっ行っちゃっていいですか。
解:取らないと勝負にならないです。
解:たぶんこう(▲8八銀)。
つ:そう、これが怖かったんですよ。
解:こう逃げたりして(△9八馬)。
つ:ええ。
解:で、こうやって(▲3三飛成)。
つ:はい。
解:で、(△4六歩)こんな感じで。
つ:あっ。
解:で、どうですか。
つ:そうかー。別にここ(▲3三飛成と)成られてもね。
解:そうです。もうこの方が、実戦(2八の)銀が遊んでしまったんですよ。
つ:銀が泣いていましたね。
解:ええ。遊び駒は絶対作らないようにっていうのは将棋で大事なところですから。
つ:それ先週言いましたもんね。自分でね。
解:そうですね。
つ:先週、自分で言ってましたもんね。
解:自分で言ってましたね。
解:それ、絶対忘れないようにしてほしいですね。
つ:はい。
解:こうやっておけば、あの結構好い線行けたと思うんですけどね。
つ:なるほどー。
解:つるのさん、相手の・・・、何て言うんですか。
つ:思う壺に入っていきましたよね。
解:そう思う壺なんですね。ほんと、その通りなんです。
解:(図2から、▲3六飛、△3五歩、▲2五飛、△1九銀成)こうなっちゃって、こうやって(▲3四歩)、これ勝負手でしたよ(△3六歩)。実は。
つ:あっそうですか。
解:あの、これ意外に良い手でした。実は。
つ:ああ。これだけですか、見せ所は。
解:いや、この後もあるんですけど。
つ:ええ。
解:ちょっといいですか最後ここだけ(△3六歩以下、▲3三歩成、△2六角、▲4二と、△同金)。

図3

解:飛車打ったんですけど(▲2一飛)。
解:で、ここでね。
つ:はい。
解:これがちょっと(△4六歩)。
つ:あぁ。
解:ええ。
つ:なんかね、
解:これが・・・。
つ:金底に歩を打とうと思ったんですけどね。
解:あー、なるほど。
つ:のちに。
解:そうか、
つ:ええ。
解:たしかに。
つ:そうなんですよ、取ってくれたら歩を打とうと思っていたんですけど、取ってくれなかったんですよ、見事に。
解:なるほど。
解:いや、ここはやっぱり、▲6二銀が見えているので、(この)銀を受けるか、飛車で攻める(△1八飛)。
つ:でしたね。行った方が良かったですね。
解:攻撃ですね。とりあえず。
つ:攻撃!
解:ええ。
つ:はい。
解:この(4八の)銀を攻める形にしないと勝負にならないです。
つ:はい。
解:先手の狙いこれ(▲6二銀)ですから。
つ:もう、見えていました。
解:ええ。
つ:丸見えです。
解:それを受けるならば、これでも(△5四歩)良い訳ですから。これでも、これ渋い一手ですけど。
つ:角かー!
解:ええ。これ味わい深い一手ですけれども。
つ:あー、なるほどねー。
解:ここがポイントでしたね。
つ:それがあったわけですね。先生ね。
解:ええ。お勧めの一手です。
つ:なるほど。
解:こうやっておけば、まだ勝つ可能性が相当高かった。
つ:攻防の一手。
解:攻防の一手ですね。
解:角を引いた時も(△4四角)、ここに(5五に)何にも打たれないですよ。
つ:あっほんとだ。
解:これ、結構専門的な一手ですんでね。
つ:いやいや、あー、これはでも大きいですね。
解:ええ。
つ:倉田くん、こう指したらどうした?
つ:倉田くんも迷ってますよ、早指しの倉田くんでさえ。次の一手が見つかんないですよ。
つ:これ、結構きつい?
客:うん。
解:きついと言うか、これはもう、結構良い手なんですよ。
解:つるのさんも、こういう手(▲5五角)も気になっていたと思うんですよ。
つ:ええ。
解:それも一遍に防いでいる。一石二鳥。
つ:一石二鳥、三鳥、いろいろあるわけですね。
解:ええ。
つ:こういう手がぱっと見えるとね。
解:ぱっと見えるとね。これを機に二連勝で帰って頂けたと思うんですけど。
つ:いやー、倉田くん強かった。どうだった倉田くん。
客:えー、だから楽!
つ:アハハハハハ。