| #50 ▲つるの剛士 vs △小島さん 66手まで つるの●負け(将棋センターヤマト) 棋譜再生 |
| 局中の解説(解説者 植山悦行六段)※解:解説者、井:井上ゆりな |
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井:先生、よろしくお願いします。
解:よろしくお願いします。
解:えーと、序盤早々ね、大乱戦になりまして、えー、飛車角乱舞するホントに面白い将棋になりましたね。
解:まあ、現在の形勢はですね、ちょっとつるのさんが駒損で、少し苦し目ですけどね。
井:少し……
解:ま、少しですから、まだ、これから全然挽回の余地ありますんで。
井:はい。
解:まあ、例えばこれ、今、▲8一竜と桂馬を取ったとこなんですけどね。
解:えー、これで後手の小島さんがですね、えー、(9九の)馬を必ず働かせてくると思うんですけどね。
解:まあ、その時に二枚飛車をもってね、やっぱり▲8二飛と先着して、先ず(8九の)桂馬にひもを付けて、それで駒損を回復して▲9一竜ですね。
井:はい。
解:そして、今度(持駒の)桂香で、どういう風に後手陣を攻略するかということですよね。
井:はい。
解:あるいはこういう……間に合えば▲8四歩と打って、こうと金を作って(▲8三歩成)、こう攻めて(▲7二と)行くと。
解:これが間に合えば一番良いですけどね、はい。
解:まあ、そういう展開にして欲しいんですけども、えー、どうでしょうかね。
井:がんばって欲しいですね。
解:そうですね、はい。
井:ありがとうございます。
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| 局後の解説(解説者 植山悦行六段)※解:解説者、つ:つるの、客:お客様(小島さん) |
| 図1 |
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つ:さあ先生、今回はですね、僕の目標は楽しんで将棋を指すということでしたけども。
つ:楽しむ前に! 終わってしまいましたー! すいません!
解:あー、楽しむ前にですか!?
つ:完全に楽しむ前に終わっちゃいましたねー。
解:いや、でも、結構楽しんでたように見えましたけどね。
つ:あー、そうですか、僕、全然楽しくなかったです、ははは。
解:いやいや、ここであの、(図以下)これ(▲6二成桂)……
つ:これね、僕、コッチ(▲6三成桂)に行こうと思ってたんですよ。
解:そうですよね。
つ:そしたら手が滑って前に行っちゃって、銀にタダで取られちゃって、これ、桂馬を。
解:いやー、それ、手が滑るもんですかね、これね……
つ:滑っちゃったんです、これが。
解:だいぶ違うんですけどね。
解:これなら(▲6三成桂)、ね。
つ:そうなんですよ。それ読んでたんですよ、僕。
解:これは難しい勝負ですね。
つ:そうでしたかね、やっぱりね。
解:こうやってれば、かなり勝負でしたよ。
つ:ですねー。
つ:いや、これ桂馬を取られたら、どうしてもこの筋(先手玉のコビンの角筋)があるんで、この辺(3六)から(取られた桂馬を)打たれてヤダなと思って、とりあえず(▲6四歩と)歩を捨ててでも(8九の)桂馬を逃げようと。
解:あー、それは、非常に良い発想でしたね。
つ:はー、はー、はー。
解:あの、一手を一歩で稼いで取られそうな桂馬逃げて、ここ(6二)まで来ましたよね。
つ:ここ(6三)に行くはずだったんですよ、ホントはね。
つ:ここ(▲6二成桂)に行っちゃったんですね、取られに行っちゃったんだ、結局、ははは。
解:はい、まあ、また名物出ちゃいましたね。
つ:出ちゃいましたね、名物。
つ:もう、ここで僕、ちょっともう戦意喪失です。
つ:僕の中でテンション下がりました、一気に。
解:そうですよね。
つ:やっちゃったーって思って、はい。
解:まあ、あの、ねえ、こうやって(▲6二成桂)、△同銀と取りましたけど、まあ、△同金と取る手ありましたよね。
解:これで、友達なくしますよね。
つ:友達なくしますねー。
解:これ(7二の)竜取りですから、これ余計先手になりますからね、うん、これもありましたね。
つ:ただでさえ友達いないのに、もう。
解:優しい人ですから、小島君はね、やっぱり△同銀と取って。
つ:そうなのよ、ごめんねー。
解:ははははは。
つ:小島君、どうでしたか!?
客:あ、さっき言った通りで、結構運が良かったんで、はい。
解:いや、でも運が良いだけじゃないです。
解:その前の指し方が、やはり実力示してますよね。
つ:ええ、ちょっと序盤からかなり激しい戦いになっちゃいましたから、どうなるかと思いましたけども。
解:はい。
つ:えー、この、やっぱり△8二歩のね、この受け方がイヤなんですよ、僕。
解:あまり、あのー、若者らしくない、渋い一手ですね。
つ:渋い一手でしたねー。
解:渋いですね、しびれましたね、あれは。
つ:ほんとに。
つ:18歳にしては、ほんと落着き過ぎてますよ、ちょっと。
客:いやいやいや。
つ:もうちょっと、はっちゃけても良いんじゃないですか?
解:そう。
客:でも、王様薄い方が、なんか安心できるっていう。
つ:凄い考え方ですよねー!
解:あーいやいや、解りますよ。
つ:あ、そうですか。
解:私も、あのー、穴熊苦手なんですよ。
つ:あーあーあー、はい。
解:穴熊、窮屈で、やはり王様、こういう薄い方が好きですね。
つ:あー、そうですか?
解:頭の話じゃないですよ。
つ:いやいや、そんなこと言ってないですよ、僕。
解:ああ、そうですか。
つ:僕も、そっちの話にもってこうと思ったんですけど、失礼だなって思って。
一同:(笑)
つ:自分からもってっちゃいましたね、これ。
解:そうですね。
つ:あー、なるほどね。
つ:さあ、ということで小島君、ありがとうございました。
つ:どうでしたか、一局振り返ってみて?
客:結構、中盤、負けそうかなと思ったんですけど、なんか危なかったんですけど勝ちきれて良かったです。
つ:ははは、(危ない雰囲気を)顔に出さないですね、ほんとにねー。
客:いやいやいや。
一同:(笑)
つ:ポーカーフェイスでした。
つ:ま、ほんとに見事に完敗でしたけどもね。
つ:ま、でもこれから、入試が無事に終わって大学という事で、是非ともがんばって下さいね、大学生活ね。
つ:はい、という事で小島君でしたー! どうも、ありがとうございましたー。
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