| #48 ▲つるの剛士 vs △吉田さん 106手まで つるの●負け(八王子将棋クラブ) 棋譜再生 |
| 局中の解説(解説者 阿久津主税五段)※解:解説者、井:井上ゆりな |
|
|
解:そうですね、ここは、序盤がちょうど終ったとこで、つるのさんが8筋で歩を交換した局面ですね。
井:はい。
解:でも、この局面はお互い、囲いが完成していまして、このあとどういった戦いになるかっていうことですね。
解:で、まー、先手はもう銀を攻めに配置して、歩も持っているので、ちょっとつるのさんが作戦勝ちですね。
解:まー、ここから、後手も攻めをしなければいけないので、この(2一の)遊んでいる桂馬を働かして、△3三桂と跳ねるのが普通の一着ですね。
井:はい。
解:そこで、つるのさんがここからどうやって詰めるか、という局面です。
解:まー、▲9五歩突いて、取って(△同歩)、▲9三歩、とまぁ攻めていけば、つるのさんのペースで戦いが始まると思いますね。
解:で、△同香で取りますと、▲8五桂と跳ねて、これ角が当たっていて、美濃囲いの弱点の端を攻める戦いなので、
解:まーそうですね、今の局面は、つるのさんがうまく組んでいると思いますね。
解:ここから、そうですね、こっち(先手)の王様も飛車とかが利いてきて、ここが(2七)薄いのでそこら辺が勝負どこになると思います。
|
|
| 局後の解説(解説者 阿久津主税五段)※解:解説者、つ:つるの、客:お客様(吉田さん) |
| 図1 |
 |
| 図2 |
 |
|
つ:先生、僕、勝ったと思ったんですけどね。
解:いやー、そうですね。今週も勝ったかと思ったんですけどね。
つ:勝ったと思ったんですけどね。どこで、どう間違えたのか。
つ:みるみると駒が寄って来まして、やられましたけどね。
解:そうですね、最初飛車得していたので、
つ:この辺までは、結構絶妙に指せていて、桂跳ねが結構うまくいったので、うん、これいったかなと思ったんですけど。
解:これ(51手目 ▲8五桂)も鋭いなと思ったんですけど。
図1
つ:で、この後ですけど、先生。
解:そうですね。
つ:詰みがありそうな。
解:問題の局面だったんですよ。
つ:ここが問題ですか?
つ:これ、僕取ったんですね(▲9三同桂)。
解:そうですね。これ取って(▲9三同桂)。
つ:取るか、こっち(▲7三桂成)いくか迷ったんですけどね。
解:そうですね、こっち(▲7三桂成)を取っても勝ちは勝ちなんですけど。
解:詰みがある時は詰ませた方が。
つ:詰みがあるんですか?
解:そうですね。
解:持ち駒の桂馬を(▲9四桂)。
つ:ちょっと待った! 桂馬があったか。桂馬がありましたね。
解:そうです。
つ:これはもう、あらっ。
つ:先生、これ詰んでますか。
解:そうですね。
つ:これぐらいで(▲9四桂に△7一玉)。
解:そうですね。逃げるしかないんですけど。
解:角を打たれて(▲8二角)、
つ:角打って、そのまま。
解:上がる一手(△6二玉)なんですけど、桂馬を一回捨てまして(▲7三桂成)、
つ:はい。
解:△同銀に、▲6一龍と切って、(△同玉で)、まだ持ち駒に飛車があるので、こう(▲7一飛、△6二玉、▲7二金)打って行けば、自然に詰みだったんですよ。
解:この瞬間が一番大チャンスだったですね。
つ:吉田君、知ってた。
客:はい。知ってました。
つ:アハハハハ。教えてよーそういう時。
客:敵に教えちゃいけない。
つ:そうだよね。知ってる、知ってる、そうだ。
つ:そっかー、これがあったんだー。
解:じゃ、気付いていたんだ。
客:はい。
つ:気付いていた。これ取った時にやばいと思った。
客:はい。
つ:あっほんと、そっかー。
つ:ここがね、子供の怖いとこなんですよ。小学生の。
解:そうですね。
つ:取って来たからね、あっあっあって思ったんですよ。また、早指しだから、おっと思ったんですけど、詰みがあったんだ良く考えたら。
解:そうなんですよ。この局面ちょっと。
つ:悔やまれる、これは。吉田君。
客:うーん。……うーん。
つ:アハハハハハ。そうだよね。
つ:そっかこの後か、これ僕取っちゃったんですね(図1で▲9三同桂成)。
解:そうですね。
解:熱戦になるのかなと思っていたんですけど。
つ:みるみると。
図2
解:この後、早いですね寄せが。
つ:早い早い。もう、早かった。こっから光速ですよ。
解:まだまだ勝負かなと思っていたんですけど、
解:普通この手(▲6四桂)なんか王手が掛かる手なので、怖くなって受けに回ることを考えたりするんですけどね。
つ:もう、どんどんきましたからね。
解:どんどん攻めて来て(△2四桂)、
つ:この桂馬が痛かった。
解:そうですね、これ(竜で)取ったら、攻めの手掛かりが無くなってしまうので、逃げたんですけど(▲2八玉)。
解:歩を叩かれまして(△2七歩)、
つ:叩かれて。出て(▲同玉)。
解:で、必至を掛けれらた(△3九飛成)。
つ:必至ですわ。
解:これで、詰むや詰まざるやなんですけど。
つ:ですね。
解:まー、始めは銀を取るしかないんですが(▲7二桂成)、そうですね、金で取れば(△同金)、角を打って(▲9一角)で詰みなんですけど。
つ:(▲7二桂成以下)王様で取られて(△同玉)
解:8一に角打って(▲8一角)、そうですね。
つ:こっちに逃げられた(△8二玉)。
解:取ったりしたら詰むんですけどね。
つ:見事にね。
解:この後もうまく逃げられて(▲9一角、△同玉、▲9二歩)、唯一詰まない手を。
解:どこまで行っても
つ:詰まない、と。
解:そうですね、角を取らずに逃げられて(△8二玉)、あと一歩のところまで行ったんですけど。
つ:詰みがあったのを見逃したのは、悔やまれますね。今日夢に見ますわ。
解:そうですね。
つ:反省したいと思います。
解:次がんばってください。
つ:いやー、吉田君ありがとね。
客:はい。
解:今年初めて、小学生に負けたよ。
客:あっそうなんですか。
つ:「そうなんですか」ハハハハ。
つ:いやー楽しかったです。ありがとうございました。
|
|