| #43 ▲つるの剛士 vs △八木さん 84手まで つるの●負け(日本将棋連盟) 棋譜再生 |
| 局中の解説(解説者 千葉涼子女流王将)※解:解説者、児:児玉多恵子 |
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解:今つるのさんの手番ですけれども。(図)
児:はい。
解:▲7二歩と打つのは、これ定番の手筋。
解:たぶんつるのさんわかってらっしゃると思うんですね。一連の手順で。
解:これを考えずにやったというならば、やや無謀なので
児:フフフフ。
解:たぶんわかると思うんですけれども。
解:これで取りますと(△7二同飛)、こうやって(▲9一角成)角が香車を取って馬を作りつつ成れますので。
児:はい。
解:これ▲7二歩におそらく、△5三角という風に受けてくると思うんですけれども。
児:はい。
解:相変わらずこう飛車が取る手順(△7二同飛)と同じ手順がありまして、こう金を寄って(△6二金)取ろうとしても、こう成られて(▲7一歩成)、こう、この角の効きが無くなってしまいますので。
児:はい。
解:角が上がった時(△5三角)に、こう▲8六歩でも突いておいて、まあほっておいたら取ればいいわけですね。
解:(▲8六歩に)△同歩、▲同飛で。
解:受けられて(△8五歩)、まあ大したことが無いように見えるんですけれども、もう一回戻っておいて(▲6六飛)。
解:次になんかこうこの辺に歩を突く(▲8二歩又は▲8三歩)。
解:(▲8二歩の場合)こうとか(△7三桂)なりますと成れます(▲7三角成)ので。
解:(同じく▲8二歩の場合)こうやったら(△9三桂)、▲8一歩成と。
解:これ歩を垂らしておいて(図から▲7二歩)、受けてきたら(△5三角)、8筋から一歩を持って(8筋で歩を交換してから)こう▲8二歩と打っていけば。
児:はい。
解:まあつるのさんが勝つと思います。
児:勝つ!
解:なんか久方ぶり(収録当時)みたいですけど、勝つとね。
児:ウフフフフ。
解:ええ。あっ、でも、△4四角を気を付けなければいけないですね。
解:あっそうか。今急に気づいたんで申し訳ない!
児:アハハハハ。
解:△4四角があるので、(図より▲7二歩、△5三角以下)一回▲7七桂と跳ねてから、こうすると(△4四角)、こう寄って(▲5六飛)、銀が出るのを防ぎつつ、角成りも防いでいるので、一回▲7七桂と跳ねて、もし、△7六歩、▲同飛、△7五銀とやったら、▲5六飛とここに逃げておいて、ここにもし歩を打たれても(△7六歩)、▲8五桂と跳ねる手があるので。
解:まあ、(図より)歩を打って(▲7二歩)、上がって(△5三角)、桂馬を跳ねて(▲7七桂)、で、おもむろにここ突いて(▲8六歩)、で先ほどの▲8二歩を打っていけば勝つと思います。
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| 局後の解説(解説者 千葉涼子 女流王将)※解:解説者、つ:つるの、客:お客様(八木さん)、児:児玉多恵子 |
| 図1 |
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| 図2 |
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解:なんかね前半はすごい、すばらしかったんですけど。
つ:あっそうですか。アハハハハ。
解:ええほんとです。こんなことでうそついてもしょうがないですからね。
つ:ですね。すみません。
解:アハハハハ。
図1
解:で、△4四銀で、やっぱり△5五銀が嫌なので受けて(▲5六歩)、それで、△5三角と受けて。
つ:はい。
解:この時にたぶん、▲8六歩と突いてですね。
つ:ほっほー。
解:△同歩、▲同飛。
つ:はー。
解:なんか歩切れなんですよね、先手は。それを解消したい。
解:で△8五歩、(これに対して)ま引いても(▲8八飛)良さそうですが、どこかによっておいて(▲6六飛)、次に▲8二歩(を狙う)。
解:そうすると桂がこう(△7三桂)跳ねられない、こっちに跳ねる(△9三桂)と、こう成る(▲8一歩成)とかありますので、すごく苦戦したと思うんですね。
客:なるほど。
つ:ここ僕、角交換に行っちゃったんですね。
解:そうなんです。角交換をしてしまった(▲6四歩、△同歩、▲同角、△同角)ので。
図2
つ:このあとですね。ちょっと自分の中で嫌な絵が浮かんでしまいまして。(角交換の後、▲同飛で)
解:ええ。そうなんです。瞬間的に気付かれたのは良かったんですけれども。
つ:王手飛車取りがですね。
解:はい。
つ:とっても気になったんですね。
解:(図2で▲同飛の変化)でも、これ純粋王手飛車取りではなかったんですね。
解:まあ△4六角が目に付いたと思うんですけれども。
つ:はい。
解:ここ角の受け駒がありますので(▲3七角)、取って(△6四角)、▲同角で、一応角が二枚ある状態ですね。
つ:あっあー。
解:△4六角以外に、△7三角から打っても、▲3七角で受かりますので。
つ:はい。
つ:あーほんとですね。
解:この場は助かっていたんですね。
つ:あ痛ぁー。そっかー!
解:(△7三角を打った場合)たぶんこれで取って(△6四角)、▲同角で、△6三金で角をどかして、これ3七にしか行く所がないので(▲3七角)、この△3五歩、▲同歩で角頭を突かれて、こう打たれる(△3六歩)ような順とか、いろいろあるんですけれども。
つ:はい。
解:(打ち込みに対して)そんなに隙が無いんですね先手の陣に。
つ:ほーほー。
解:なので、もっと良くなりそうだったんですけれども。
つ:アハハハハハハ。
解:やや良しぐらいで。先手がなんとか、ちょっといいぐらいで、なんとか指せていたと思うんですね。
つ:あー、なるほどねー。
つ:なんか王手飛車取りがすごく気にかかったんですけれども、こういう受け方があったんですね。
解:そうなんです。角を持っている時は、案外受かることがあるんですね。
つ:行っときゃ良かったっすねー。
解:一番最初は、取ろうとなさっていたので、行け! と思ったんですが、思い留まったので、あぁーこれは失敗しちゃった、大丈夫であろうかと思ったんですけどね。
つ:アハハハハ。
つ:なるほどねー。
つ:八木さんどうでしたか?
客:私は運が良かったというだけですね。
解:これが、相手から大きなプレゼントが差し出されて来たので、受け取らざる得ないみたいな。
客:そうなんですね。
客:ほんとに良好でした。
つ:いやー、プレゼントを渡したつもりはないんですけどね。
解:きれいな御リボン付きで。
つ:どんどん勝手に自分でリボンを付けていった状態になって行ってましたけどね。
解:途中まではすごく良かった。この角のライン(9一〜1九)を活かすというのは、こう▲8六歩突いたりですね。
つ:飛車が向こう動けなくなってましたからね。
解:ええ。
つ:それをどうしようかなーと思っていたんですけどね。
つ:ちょっと、やや早まりましたね。これね。
解:ええ。▲6四歩から行った狙いはちょっと。ここ(9一〜1九の筋)がちょっと薄いので勝ちにくい将棋になったかなあという気がしますね。
つ:王様がむこう守りが薄かったですもんね。
客:そうなんですね。
つ:その隙を突いてどうにかね。
客:ええええ。
つ:あれよあれよとね、やってきましたね、これね。
解:▲8六歩突いておけば、あれでしたし、ここ(角交換して角打ちに)、このように▲3七角で受けていればちょっといいぐらいで。
客:運が良かっただけですね。
つ:いやいやいやとんでもないですよ。ほんとにね。
客:あの前半でね、飛車を1筋に振るような状態になってどうなるかなと思ったんですけど。
つ:はい。
客:どうもありがとうございました。
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