| #39 ▲つるの剛士 vs △池島さん 78手まで つるの●負け(日立南高野道場) 棋譜再生 |
| 局中の解説(解説者 植山悦行 六段)※解:解説者、児:児玉多恵子 |
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解:今度はちょっと、相振り飛車、三間飛車ですけれども。
児:はい。
解:もう落ち着いた形になりましたよね。
解:ちょっとつるのさんが早く仕掛けて、7五の位が、一歩持っている形になりましたけれどもね。
児:はい。
解:まー、ここでつるのさんが▲3八金としたんですけれども、これ王様寄った方(▲3八玉)がたぶん良かったんじゃないかと思いますけどね。
児:あー。
解:うーん、なぜかと言うと、▲3八金だとちょっとこちら(2筋3筋)が壁になっちゃうので、将来王様が逃げる時にこの(2八の)銀が邪魔になっちゃうんですね。
児:あー。
解:ええ。だからこの方面では(上部からの攻めに対して)堅いですけれども、ちょっと気になりましたねー。
児:うーん。
解:後で響かなければいいですけどね。
児:はい。
解:▲3八金に対して、△4四歩。一応、王様の頭を攻めるということですね。
解:で、▲7六飛ですか。これね、ほって置けば狙いのある手なんですね。
解:ええ。つるのさんは密かに狙っていたと思うんですけれども。
児:はい。
解:えー、例えばこんなこと(△6四歩)やると、こう(▲2六飛)ね。
児:はい。
解:ここ(2三)に飛車を成るぞ!と。
児:うーん。
解:これが非常に受けにくいんですね。
解:飛車角しかいないので。ここ(▲2三飛成)を受けるには△3三飛しかないんですけど、その時はね、▲4四角で(歩を)取れますからね。
解:これを狙っていたんですね。
児:うーん。
解:ところが、こう(△4五歩)。まー堂々と(角道を)空けまして。
児:はい。
解:で、予定通り飛車を(▲2六飛)回ったんですけれども。
解:今度は角交換できますので、角交換されて(△8八角成)、▲同銀と取って、そして△2二銀と。
解:これで、先ほどと違って角交換出来たので、この銀上がって受けることができますよね。
解:ま、こうやって進んだわけですよね。
児:はい。
解:△2二銀では、先にすぐ△7八角と打っちゃう手もありましたよね。(8九の)桂取り。
解:まー、成ってくれば(▲2三飛成)、歩打つ(△2二歩)とか飛車寄る(△2二飛)とか、そういう手もありましたけどね。
解:まー穏やかにこう(△2二銀)ですね。
児:はい。
解:これで、つるのさんは遊び駒の活用で桂を跳ねた(▲7七桂)わけですけどね。あるいは、7八角と打たれた時に取られそうな桂を逃げたわけですけどね。
児:うーん。
解:それでも構わずに、やっぱり△7八角と打ってきました。
児:打ってきました。
解:これ結構鋭い手というか、あのー、嫌な手なんですね。
児:あー、そうですか。
解:ええ。その次に△8九角成とされると、(8八の)銀が非常に負担になりますね。
児:はい。
解:ここで、角成り(△8九角成)を受けるなら▲9八角なんですけどね。
解:これはやはりここに△6九角成とされまして、次にやはりまた、こう△7八馬とされまして、これ(8八の銀)困るんですね。
児:うーん。
解:この▲9八角では働かないということで、角を成られた時のために、角を先にこう打った(▲9七角)んですよね。
児:そうですね。
解:それで、△8九角成とやったんですけれども。
児:はい。
解:えー、どうですかね?
児:ど、どうですかね?
解:うん、ちょっとあの、ここに角を打たなければならなかったのは(▲9七角)ちょっと辛いかなと思うんです。
児:はい。
解:はい、この(9七の)角と(8九の)馬の差が出っちゃいますから。
解:あと、やっぱり気になるのはこの(先手の)王様の形ですね。
児:ここがねー。
解:やはり、この壁銀。これいない方がいい銀になってしまう恐れが多聞にあるので。
児:はい。
解:えー、これからの戦い方でこれ(2八の壁銀)が命取りにならなければいいなと思いますけどね。
児:そうですか。
解:こう逃げた時(▲3九玉)にね、自分の銀が邪魔で逃げられないと。
児:あぁー。
解:こうなっちゃうとちょっとまずいですよね。
児:はい。
解:まーそういう風にならないようにがんばってほしいと思います。
児:はい。
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| 局後の解説(解説者 植山悦行 六段)※解:解説者、つ:つるの、客:お客様(池島さん) |
| 図1 |
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| 図2 |
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つ:先生ー。いやー、守り方間違えました、僕。
解:そうですね。
つ:終盤気付いたんですよ。
解:ええ。
つ:これがね、こういう(図1の3八金と4八玉が入れ替わっている)形になっているんだろうと、頭の中ではずーと思っていたんですよ。
解:これ(現在の形)とこっち(入れ替わっている形)全然違いますよね。
つ:全然違いますよねー。
解:たしかにこっち(入れ替わっている形)の方がいいですね。
つ:そうですよね、全然手数が変わらないですもんね。
解:これ(入れ替わっている形)だと攻められた時にこう(▲3九銀)ね。
つ:銀下がってね。
つ:では、ちょっと振返ってみましょう先生。お願いします。
図1
解:(図1以下▲5六飛、△3三銀)本譜は、(その後)桂を跳ねましたよね(▲6五桂)。
解:で、元気良く行きましたよね(△6四銀)。
客:はい。
解:で、こう▲7三歩と打ちまして、
解:まあ、ここで(▲7三歩ではなく)▲6四角と切りまして、△同歩と取りまして、そして▲4一銀と、こうやって玉砕する手もありましたけどね。
つ:なるほどー。
解:まあ、(以下)これ桂取られて(△6五歩)、飛車取って(▲3二銀成)、銀取られて(△8八馬)ちょっと痛いんですけども。
つ:痛いですね。
解:ただ、まだこちらの方が攻めになりましたかねー。
つ:あーなるほどー。
解:これもありました。
解:(▲7三歩に戻って)以下、本譜△同桂で▲同桂成と取りまして、△同銀と取りましたね。
つ:はい。
解:そして、飛車回りました(▲2六飛)。
解:うん、これは結構いい手。いい手でしたよね。
つ:あっそうですか。
解:△2四歩に対して、▲6五桂と。
つ:はい。
図2
解:これがちょっと方向を間違ったんですね。
つ:あー。
解:惜しかったです、これは。
解:ここで(▲6五桂ではなく)▲4四桂と打てば、結構難しかったですね。これは勝負手ですね。
つ:あらっ。あっ、ほんとだ。
解:ね。
つ:これ△同銀と取ったら・・・。
解:うん、△同銀と取れば、こうやって▲2四飛と走りまして。
つ:走って、両取り。
解:(4四の)銀(2一の)桂の両取りですね。
つ:はっはー。
解:桂馬取れると飛車成れますから(▲2一飛成)。
つ:あっ、大きいですねー。
解:まー、(▲2四飛に対して)歩でも受けたら(△2二歩)、銀でも取っておいて。これはどうですか?
つ:あらっ、これまた次に▲4一銀がありますからね。
解:そうですね、きびしいですね。
解:しかも、(後手が4筋に)歩が打てない形ですから。
つ:はい。
解:大変ですよ、これは。
つ:なるほどー。
解:これは、むしろ指せたんではないですか。
つ:あそこの桂馬が・・・だったんですねー。▲4四桂ね。
解:えー、これおいしいチャンスを逃しましたよね。これね。
つ:いやー勉強になりました。桂馬一つでいろいろあるんですね。
解:そうですね。あの攻める方向を間違えなければ、十分戦えましたね。
つ:なるほど、攻める方向!
解:そうです。
つ:それがポイントですね。
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