| #37 △つるの剛士 vs ▲中野さん 96手まで つるの○勝ち(上尾市文化センター) 棋譜再生 |
| 局中の解説(解説者 松本佳介 五段)※解:解説者、井:井上ゆりな |
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解:今、中野くんが▲3四歩と取り込んだところなんですね。
解:こう仕掛けたところなんですけど、▲3四歩、△同銀としました。
解:これ中野くん、攻めるチャンスなんですね。
井:はい。
解:つるのさんのここ(△7二銀と)締まってないんですよ。
井:はい。
解:この囲いなんていうか知ってますか?
井:最初、「み」が付く?
解:うん、最初「み」が付く。
井:美濃囲い!
解:そうそうそう。
解:銀囲いとか言われたらどうしようかと思って。
井:まあまあまあまあ。
解:で、これ締まってませんから、この金(6一の金)が浮いているんですね。
解:ただ、ここで仕掛けのチャンスが来ているんですね。
解:普通だと、こう飛車回って(▲3八飛)、まー角引きます(△2二角)、これ(引かないと)銀取りなんですね。
解:で、こう歩を打って(▲3三歩)、△同角なら、こう銀が取れますから(▲3四飛)、これ桂(△3三同桂)も同じですから、飛車で取る一手(△3三同飛)なんです。
解:そして、こう角を出ると(▲4四角)、こういう仕掛けが一般的ですね。
井:はい。
解:これ、(後手の)角道が止まりましたから。ここで、銀を引いて(△4三銀)、角成って(▲3三角成)、△同角。
井:あーはいはい。
解:まーこういう形になると思うんですけど、(先手が)飛車持ちましたよね。
解:こういう時に、(△7二銀と)締まっていると、こういう手(▲3一飛)はなんでもないですけど、(6一の金)取りではないですから。
解:これ、こうなっています(△7一銀のままの状態)と、飛車打った手(▲3一飛)が金取りになります。これ(6一の金)浮いていますから。
解:で、一手こうやって(△7二銀)、取れると(▲2一飛成)。
解:こうなると中野くんの方が指し易いかなと気がしますね。
井:あー。
解:まー仕掛けのチャンスではあるんですけど、それをうまく捌くかどうかというところですね。
井:はい。
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| 局後の解説(解説者 松本佳介 五段)※解:解説者、つ:つるの、客:お客様(中野さん) |
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つ:先生、また、やっちゃいました。
解:ひやっとしました、見た時は。
つ:いやーどうなるかと思ったんですけどね。
つ:中野くん、これは参ったねー。
つ:いきなり、金タダ。そうだよね。
解:こう打ったところなんですけど、バシッと(▲3一飛)。
つ:7二に自分の玉が居ると勘違いしていたんです。ずーと。
解:また、これが(6一の金のこと)。
つ:ね、スコーンと、また。前回の反省が全く身になってないですよ。
解:僕もどうしようかと思いましたよ。
解:これなら(△7二銀)強いなーと思ったんですよ。
解:これ(6一の金)取らせないで、こちら(3二の銀)を取らせる。
つ:はい。
解:で、ここいい勝負なんですけど、びっくりしなかった中野くん、銀上がった時は(△4三銀)。
解:うそーって。
つ:うそーだよね。これね。ばかじゃんこいつって。
客:いや。
つ:「ばかだ、このおっさん」ってことだよね。
解:これ取る一手ですよね(▲6一飛成)。
解:ただ、これ致命傷ではなかったんですね。
解:まー次に金を打つ(▲7二金)と詰んじゃうんですけれど(▲7二金以下、△同銀)、▲7一角打って。
解:(本譜は▲6一飛成の後)金寄る手(△6二金)が好手でしたね。
つ:で、逃げたんですね(▲4一竜)。
解:まー逃げ方いろいろあるんですけど、こことか(△5一竜)、まあこういうとこの方が良かったですよ。△2一竜とか。
解:(▲4一竜に対して△5二銀)これちょっと使われてしまったんで、遊び駒ですけど、引きつけてきましたからね、囲いの方に。
解:で、▲3二竜とやって。
図2
解:まあ、どっちを取るかなんですけど(2六の銀と2九の桂)。
つ:これ、僕ちょっと狙いがあったんですよね。
解:ふふふふ。
つ:△5五角を狙ってたんですよ。
解:これすばらしい手でしたよ。
つ:もう、これしか逆転がないと思って。
解:うん、こっちって(△2六飛成とやると)効いて無いんですよね。遠ざかっていますからね。
つ:うん。
解:(図2以下)この手(△2九飛成)が狙いを秘めた手でした。
つ:はい。秘めてました。
解:ここ(先手の下段)に効いているんですね。
解:で、こっちも桂を取ろう(▲3三竜)って、これがちょっとまずかったかもしれない。
解:先に▲5五角と打ってしまう手もあったかもしれませんね。
つ:あー。
解:角で取る分(▲3三角成)には安全でしょ。こっち効いているから(3三〜8八の角筋)。
解:ただここ(▲3三竜)で、また大変な将棋になったと思いましたよ。
つ:うん。
解:まー、(先手が)駒得してますけどね。
つ:はい。
図3
解:これがいい手(△5五角)ですよね。一番効いてますからね。(次に来る手は)、ここ(3三の竜)かここ(8八の銀)ですね。
解:で、中野くんはどうやったんだっけ。
つ:逃げたんだよね。
解:角に当てたんですよね(▲3五竜)。
解:まー、がんばるんなら、こういう手(▲4四角)もありましたよね。
つ:そうなんですよね。
解:打った方が良かったかもしれない。
解:仮に△4四同角、▲同竜と取ったとしても、なんかこれ竜がどんどん引いて来ているから、ちょっとなんかおかしいよね。ここ(2一)に居たんですもんね。竜が。どんどんこっちに下がって来てますからね。
つ:うーん。
解:で、(本譜)▲3五竜で。これ(△8八角成)いい手ですよね、で取って(▲同玉)、まあ、こう(△6九竜)、振り飛車の手筋ですよね。
図4
解:まーこれ、この金取り(5八の金)と金打ち(△7八金)があるんですけれど、まあここ打つ(▲6八金打)と、ここに銀打たれます(△7九銀)からね。こうすると受けがなくなりますからね。
つ:はい。
解:で、金を打って(▲7九金)、こういって(△5八竜)。
解:駒をずいぶん取りましたからね。
つ:ここでホッとしたんですよね。あぁーと思って。
解:こっからは乱戦になってしまいましたよね。ただし、(後手が)勝ち易い将棋になってしまいましたよね。
つ:はい。
解:(先手は)銀が手持ちであれば銀打ちがありますからね(▲7八銀)、分からないんですけど。
つ:なんか、最後詰将棋というか、詰みがあったような感じがしたんですけど。いっぱいね。
解:いろいろあったけど、ちょっと震えているのが、ハハハハ。
つ:ちょっとなんかねー。
解:まあでもわかるんですよ。勝ちになると震えますから。最後。
つ:どうなるかなと、ドキドキしたんですけどね。
解:まー、こちらも粘りもうまかったですよ。
解:うん、なかなか寄らなかったですからね。
つ:ちょっと厳しかったですからね。
解:熱戦だったと思いますよ。
つ:いやほんとに、ヒヤヒヤしました。
解:ちょっとヒヤヒヤしたけど。
つ:ねー、いや小中校生のね将棋大会で3勝しただけあって。
解:さすがですね。
つ:びっくりしました。ほんとに。
つ:中野くんどうでした?
客:強かった、けど、……つ、よ、い、けど、……ミスったのがちょっと。
つ:あっ、おっさんのことね。
つ:「強いかもしれないけど、うーん、いけるいける!」みたいなことだよね。
客:うんうん。
つ:うんうんって。アハハハ。
解:アハハハ。
つ:素直だっていうことですよね。
つ:いやーひどかったほんとにね。
つ:ほんと勉強になりました。ね、これからもずっと将棋をやるかと思いますけどがんばってくださいね。
客:はい。
つ:はい、ありがとうございました。
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