| #35 △つるの剛士 vs ▲古林さん 104手まで つるの○勝ち(奈良育英西中学校・高等学校) 棋譜再生 |
| 局中の解説(解説者 山本真也五段)※解:解説者、井:井上ゆりな |
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解:えーと、これは先週と同様、相振り飛車の将棋になりまして。
井:はい。
解:お互いが振り飛車党ということで、相振り飛車の形になりましたね。
解:で、堂々と組み上げたところで、ここで古林さんの手が、▲6五歩と突きまして、これはすごく良い手ですね。
解:と言いますのは、つるのさんの角が浮いてますし、あとこの歩もう一つ突くこと(▲6四歩)によって、こういう風に(△同歩と取って、角交換後)▲4五角と打つ手がありますから、まっ将来ですけど王手飛車の含みを作りましたので、▲6五歩、すごくきびんな手でしたね。
解:で、これに対して、つるのさんは△7七角成と角を交換しまして、同じく桂(▲7七同桂)。
解:で、次の一手は、0.1秒くらいでせっかく交換した角を△2二角と打ったんですね。
解:これは、不思議な一着で、まー普通、角を交換すると、手に持っている方がいいですけどね。角を手放して(△2二角)
解:で、次の一着がちょっと問題でしたね。
解:これは、見てわかる通り(7七の)桂馬を取るぞという手ですからね。
解:これに対しては、これは桂馬を受ける。
解:例えば、▲6七飛とか、普通に▲7八金と上がっておけば、これは、つるのさんが生角に対して、古林さんは角を手持ちにしていますから、これは、古林さんが少し有利だったんですね。
解:うーんちょっと慌てたんですかね。
解:△2二角の時に▲9八香と上がってしまったので、つるのさんに桂馬をタダで取られてしまいましてね(△7七角成)。
解:で、これに対して、▲6七飛車とぶつけて、△同馬、▲同銀、で△9九飛と打ちまして、これに対して▲5八銀と引いて、△9八飛成となったのが現在の局面ですね。(局後の解説 図1)
井:はい。
解:これで、ちょっと古林さん不利になってしまいました。
井:では、古林さんの次の一手は?
解:次の一手はこれしかないですね。▲2二角と、これが一番いい手です。
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| 局後の解説(解説者 山本真也五段)※解:解説者、つ:つるの、客:お客様(古林さん) |
| 図1 |
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| 図2 |
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つ:いや、先生。
解:大熱戦でしたね。
つ:ものすごい気迫というか。
解:古林さんの投げない姿勢は見習うべきですよ。
つ:すばらしかったですよ。あのネバーギブアップ精神は、僕はほんとにね、感動しまして、もううっすら涙が出てきましたからね。
解:そうですか。
つ:女の底力というか、こういうのは大事ですよね。ここが将棋の醍醐味ですよね。
解:そう、粘りが必要ですよね。
つ:そう、すばらしいです。
つ:さあ、ところで振り返っていただきましょうか。
解:ここは、飛車2枚対角2枚の交換になって、まあ少しつるのさんが優勢なんですけど、まあ、まだまだ古林さんの玉も堅いですからね。
つ:はい。
解:で、ここで▲5六角と反撃しまして、でつるのさんが8四に逃げましたよね(△8四飛)。
つ:はい。
図2
解:ここですね。ここの局面が最大のポイントでしたね。
つ:うーん。
解:ここで、古林さんが▲2三角打と強打したんですよね。
つ:これね、ちょっとラッキーでしたね。
解:ちょっとこれは、角と銀の交換は角を取られる方が損なので、ここでは▲6六角と、これは考えなかったですか。
つ:はー。
客:考えなかったです。
解:考えなかった。これは、次に飛車を取るのとこっちの香車取り(になる)。
客:あーー。
解:これは、つるのさんどうします?
つ:これは、もう成るくらいしかないですね(△8七飛成)。
解:成りますよね。で、▲1一角成と。
つ:はいはい。
解:香車を取り返します。
解:これ(先手の玉の守り)堅いでしょ。
つ:これは、ちょっとガチガチですよね。
解:で、次にこの角(5六の)も成るでしょ(▲1二角成)。
つ:あっ痛たったたた。
解:これ2枚馬対2枚竜ですよね。
解:これはね。これで、なおかつネバーギブアップの精神されると、たぶんこれは300手くらい進んだと思いますよ。
つ:はー、そうですか!
解:はい。
つ:300手!!
解:これは、(馬)2枚対(竜)2枚ですから、長く続いたと思いますよ。
つ:ということでしたけど、古林さんね。最後まであきらめない精神ほんと見習います。
客:はい、ありがとうございます。
つ:ありがとうございました。また、ぜひ指してください。
客:はい。
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