tsuruno
#3 ▲つるの剛士 vs △渡辺さん 62手まで つるの●負け(磯子将棋センター棋譜再生
局中の解説(解説者 安恵照高七段)
 渡辺くんが、銀(△6五銀)を出たところですが、ちょっとその前に戻します。
 えー、この局面ですねー、3手ぐらい前(左図)ですが、ここで渡辺くんが△6五銀と。
 これは妙手ですが、ここで普通こうゆう手(△5六歩)もありますが、これは金(▲4八金上)が上がられたり、あるいは角(▲7九角)を下がられて防がれちゃいますからね。
 この歩(△5六歩)を打つ手もありますが、これを打つなら、端歩(△1四歩)をついておいて、それから歩(△5六歩)を打って、指すという手もありますが。
 まー、渡辺くんは元気よく、△6五銀と。
 この△6五銀は妙手です。
 うっかり取りますと、大変な事になりますね。えー、角成(△8八角成)で。
 つるのさんもそこはやっぱり、二段の実力で当然取りません。
 これは、まー、逃げるならこっち(▲8六飛)もありますが、普通はこちら(▲7八飛)ですね。
 で、ここでもう、銀が出た以上、えー、渡辺くんはこのままで、取られちゃうと負けますので、こっち(△7四銀)はありません。えー、銀がそっぽ向いちゃいますから。
 当然こう(△5六銀)出てこないと。
 このまま(先手が)放っておきますと、銀成(△5七銀成)とか、そうゆう手がありますから。
 もうつるのさんの手番ですが、大体、取る一手ですね(▲同銀)。
 で、えー、△同飛、これも取る一手ですね。
 で、ここでですねー、いろんな手があるんですが。
 歩(▲5七歩)打つ手もありますが、もし、これをやりますと、ちょっとですねー、思い切って飛車でこうゆうような手(△6六飛)もあるし、あるいは引いておいて(△5四飛)、今度はこっちに回るような手(△8四飛)。
 こうゆうような手を狙われますと、つるのさんが苦戦になります。
 じゃあ、どうしたらいいかというと、金を上げる(▲6七金)。
 というのはですね、こうゆうところに銀を打つ手(▲5七銀や▲6七銀)は、もったいないんですね。
 ですから、えー、金(▲6七金)を上がって、飛車(△5四飛)が下がれば、さー、そこでどうするかということですね。
局後の解説(解説者 安恵照高七段)※解:解説者、つ:つるの、客:お客様(渡辺さん)
図1
図2

図1

解:えー、今、渡辺くんが△5六銀とぶつけたとこですね。
つ:きました。
解:これ放っておくと成られちゃいます(△5七銀成)ので、ですから、取りに行ってですねー(▲5六同銀)、△同飛車。

図2

解:そこですね。つるのさんがこの局面はいろんな手が、銀打ち(△6九銀)とか飛車まわり(△6六飛)とかあるもんですからね。
解:つるのさんがこうまわった(▲6八飛)のは、この銀打ち(△5七銀)をうっかりしたんじゃないかなと。
つ:この銀打ちはかなりですねー。
解:そしたら、つるのさんねー、こうゆうところはですね、この銀(△6九銀)も、この銀打ち(△5七銀)も嫌ですから、それから、この歩(6六歩)を狙われていますからねー、こう(▲6七金)上がるもんなんです。
つ:はー、はー、はー
解:そうすると、飛車取りですからね。飛車がどっか、ここ(△5四飛)ですか、下まで引く(△5二飛)のもありますねー。
解:で、こう受けておく(▲5六歩)と、こうしたら、これなら形勢互角。で、長い将棋になります。
解:ですから、おそらく、これをつるのさんがこれ(▲6七金)をしたら、もう三段以上、四段の手ですね。
つ:あー、ここが二段ですね。
解:これがね、二段と四段の分かれ道になっちゃった。
つ:人間的に二段ですよ。
解:いやいや。これ(▲6七金)が上がればと、もう期待してたんですが、残念ながら、これこう(▲6八飛)回っちゃった。
解:でも、もうちょっと少し進めましょう。
解:これがちょっと悪い手(▲6八飛)です。
解:で、これが、打たれて(△5七銀)、こう(▲6七金)かわしてもですね。
解:飛車の取り合いになると…、飛車の取り合いになるのかな?
客:うん、飛車の取り合い。
解:こうやって(△6八銀成、▲5六金)、そして、成銀を寄っていく(△7八成銀)と、こうなると、やっぱりつるのさんが苦しいんですよね。
解:ですから、それがそれで(△5七銀、▲6七金の変化)、ここで、銀を打たれた(△5七銀)と、これを取ったん(▲同金)ですね。
つ:取っちゃいました。
解:で、△同飛成。やっぱりつらいんですよね。
解:この将棋のポイントは▲6八飛じゃなくて、▲6七金と、これが上がってほしかった。
つ:じゃあ、これから本番いきましょうかー。これまで全部リハーサルでしたから。(笑)
解:ありがとうございました。
つ:ありがとうございました。あっ、締めちゃいました。