| #26 △つるの剛士 vs ▲河合さん 80手まで つるの○勝ち(昭島市昭島の森カルチャーセンター内(将棋教室)) 棋譜再生 |
| 局中の解説(解説者 中川大輔七段)※解:解説者、井:井上ゆりな |
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井:この先どうなるんでしょうか?
解:はい、今、角をお互いに手持ちにして、銀が当たっていますけれども(4六の銀)、この銀の処置の仕方なんですけれども、この銀が出るのか(▲5五銀)、引くのか(▲5七銀)、あるいは、このまままほっといて、飛車を寄って(▲3八飛)、自分も銀取るのか。
解:3つの戦い方があるんですけれども、これは、どれを選んでも良い勝負になるんですね。
解:あとは、この後の戦い方次第で有利不利になるんですけれども、お互いにここまで、堂々とした指し方で、一手の悪い手もないです。
解:一番激しい戦いは、こう飛車を寄りまして(▲3八飛)、お互いに銀を取り合うんですよ。これは、一番激しくって、一番早く決着が着いてしまう戦いですね。
井:はい。
解:(▲3八飛、△4六歩、▲3四飛)、わが道を行きます(△4七歩成)。で、取りまして(▲同銀)、歩を打って(△4六歩)で、逃げまして(▲3八銀)、そしてこう打ち込む(△4七銀)。
解:うん、こういう戦い方をするんですけれども、これは、どっちが勝つかわからないんですけども、おそらく河合さんの方は選ばないと思うんですよね。
解:これを選ぶといっきに終盤に突入しますので怖いんですよ。
解:うん、だから、もっと穏やかな手を選ぶと思うんですよ。
井:はい。
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| 局後の解説(解説者 中川大輔七段)※解:解説者、つ:つるの、客:お客様(河合さん) |
| 図1 |
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| 図2 |
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つ:ちょっと、緊張なさいましたかね。やっぱりね。
解:うん、そうですね。
つ:浴衣姿で、僕の方も緊張度が・・・(上がりましたが)
つ:で、先生ちょっと振り返りましょう。
解:はい、今、△2五銀と出て、歩を取ったところなんですね。
つ:はい。
解:えー、この局面ですね、△2五銀とやった時につるのさん、ちょっと不安げな。
つ:うん。ちょっと迷ったんですよ。なんか、宙に浮いているような感じがして、何かされたやばいな思ったんですけど、時間があったので、行っちまえと思って行ってしまったんですよ。
解:えー、不安な感じが銀と桂馬に漂っていますが、実はこれ、居飛車側から手があったんですね。河合さんの方から。
つ:河合さん。
客:はい。
つ:これは、何だと思いますか?
客:これ、桂馬を跳ねる(▲3七桂)。
解:そうです。
つ:これ桂馬跳ばれたらまずかったですね。後で気付きましたよ。
解:河合さん、この桂馬対局中も見えたんですよね。
解:この桂を対局中も指したかったように見えたんですけれども、ただ、銀を引かれた時(△3四銀)にどうしたら良いかのわからないでね。次にこう後手から歩を打たれちゃいますからね(△3六歩)。
解:うん、この時にどう指したら良いかわからなかったんですよね。
解:ただ、良く見ると歩を一歩持っていますからね。
客:はい。
解:これ、銀の頭に(▲3五歩)。
つ:これはまずい。
解:これは取る一手ですよね(△同銀)。
解:そして、どーんと、この飛車が、スーパースターが成り込みます(▲2三飛成)。
解:これで、桂取りに当たっていますし、もし、歩で受けた(△3二歩)としても、歩を打って(▲3四歩)。
つ:あー。
解:これで、取り返すことが出来ますからね。
つ:あーなるほど。
解:ですから、ここで桂を跳ねていれば、つるのさんが苦戦したかも
つ:しれませんね。
つ:これはまずいですねー。
つ:はーはーはー。
つ:どうでした。これ、飛車回られたんでしたっけ。
解:飛車寄ったんですね(▲3八飛)。これ、悪い手ではないんですけどね。チャンスがあったっていうことですね。
つ:はー、なるほど。
つ:この時、緊張なさってましたかね。河合さんね。
客:はい。
つ:で、どうですか?河合さん。
客:いやー、緊張して良くわかりませんでした。
つ:緊張して良くわからなかった。
解:でも堂々とした指し方でしたよ。本当に。
つ:ですよね。どっから来るのかなあーって。今まで女性にすごい痛い目に遭っていますのでね。
解:そうですか。
つ:将棋に関しては、かなりもうまずいんですよ。女性は怖いんでね。いつ来るかわからないので、ちょっと油断したらやばいかなと思ったんですけどね。
つ:これがありましたよね。確かに。
解:ありましたね。
つ:あと、どうですかね先生。
解:そうですね。飛車寄りましたよね(▲3八飛)。で△4六歩、これ良い手ですね。そして、これも手筋ですね(▲3四歩)。
つ:手筋ですね。
解:で、△同銀で、飛車をさばいて(▲3六飛)、そして歩を(△3五歩)。
図2
解:さて、ここでこう引いたんですけど(▲3九飛)、これは、ちょっと駄目な一着でしたよね。
客:はい。
解:うん、ここは寄るべきでしたよね飛車を(▲2六飛)。
つ:あー。
解:そして、ここの(2八の)角打ちに備えるということですね。
解:まだ、飛車を成ることは出来ないんですけど。
つ:いずれなんかいけそうですよね。
解:そうですね。▲2四歩、△同歩、▲同飛といって、銀取りと飛車成り込みをみる手筋の攻めがありますから、まあ実戦でも、後で歩を打ちましたけども。これ(3六の飛車)寄って(▲2六飛)▲2四歩を狙うと。そして、角打ちにも備えると。こう指すべきでしたよね。
つ:でしたかねー。
解:まあ、そうすると、つるのさんも方も△2二飛と回って。
つ:回って。
解:2筋を備えつつ、この突き出し(△2四歩〜△2五歩)を狙うと。
つ:はい。
解:これで、しばらく持久戦の将棋になったと思うんですね。
つ:ですね、僕も、こう来るかなと思ったんですけど。飛車を回ってくるかなと。
解:飛車をね。
解:で、こう引いた時に(▲3九飛)。
つ:ちょっとラッキーって。思わず顔に出てしまったんですが。
解:角を飛香両取りと打ち込んで(△2八角)、振り飛車有利に展開しましたね。
解:でも、つるのさんこの打ち込みの時、すごく慎重でしたけど、なかなか打ち込まない。気が付いていないかと。
つ:そこは、ちょっと女の怖さを今まで味わってきたので。
解:逆に罠がね。
つ:何かあるかなあーと思って。
解:たしかに、例えば、(△2八角と打ち込んだ局面で)銀がここに居たとしますね(△2五銀)。
解:そうすると、飛車が逃げて(▲5九飛)、取った時に(△1九角成)、桂を跳ねてね(▲3七桂)、馬と銀の両取りという技があるので、慎重に考えることはとてもいいことです。
つ:これが怖いんですよ。
解:そうそう、自分にだけ都合の良い手という将棋は、なかなか有りませんからね。
つ:そうですよね。
解:そうですね、慎重に考えるのは、さすが、有段者の考え方ですね。
つ:えー、でもちょっと今度はテレビカメラが無いところで一局指させて頂いてですね。
客:……
つ:あっ河合さん聴いてます。
客:あ、聞いてます。はい。
つ:もう、ぼーとしていますが、まだカメラ回っていますからね。お願いしますよ。
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