| #24 ▲つるの剛士 vs △上田さん 84手まで つるの●負け(NEC 将棋部) 棋譜再生 |
| 局中の解説(解説者 藤倉勇樹四段)※解:解説者、井:井上ゆりな |
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解:えーと、まー、相振りの出だしで前回同様“相美濃囲い”ですね。
井:はい。
解:えーと、ま、(8筋で)歩交換をし合って、今この場面(図)。
解:次に△7四歩と突いたんですけど、突かないで、こっちの歩をついて(△6五歩)、▲同桂なら△同銀と駒得をする狙いがあったと思いますね。
解:(△6五歩の場合に)こう銀逃げて(▲7五銀)それから歩突けば(△7四歩)、これもう銀が助からない状態なので。
解:こうすれば上田さん、ポイントを稼いだというか、かなり優勢になっていたかなあという気がします。
解:で、今、(図から)こう突いたので(△7四歩)、次こそ、こう歩突かれて(△6五歩)取られてしまう。突かれちゃうとホントまずいので。
解:ま、つるのさんが受けるなら▲5六歩と突いて、(△6五歩と)突いてきた時に、こう銀を引く(▲5七銀)という狙いを、作るのが一番普通ですね。
井:はい。
解:で、▲4六歩と突いて、この飛車を下に引かせれば(△4二飛)、ま、この飛車の横効きが怖くなくなるので、ここからどうするか。
解:で、まー(7七に)桂馬がいるので、角が使い辛い状態なので。
井:はい。
解:ま、こう端をついて(▲9五歩)、こう(△同歩、▲9三歩)端攻めを絡めるような感じの展開にすれば、ま、戦えるかなーという気がします。
解:いずれにしてもこの(6六の)銀が取られちゃうと、はっきりまずい事になってしまうので、ま、とにかくこの銀を助けると。
解:それが一番必要な展開ですね、はい。
井:はい
解:今日は勝てそうでしょうか?
井:今日は勝てます! もちろん勝てます!
解:じゃぁ、この後がんばってもらいましょう。
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| 局後の解説(解説者 藤倉勇樹四段)※解:解説者、つ:つるの、客:お客様(上田さん) |
| 図1 |
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| 図2 |
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解:お疲れさまでした。(神妙に)
つ:ははは、先生。やっちゃいました!
解:やっちゃいました。(残念そうに)
つ:完全にうっかりしてた、これ。
つ:えー、これはヤバいですねー、上田さん。
客:ヤバいですね。
つ:ヤバいですよね、ウハハハハ。
解:言われちゃった。
つ:言われちゃいましたよー。
つ:さぁ、という事ですけども、あっけなく、最後はこういう形で終わってしまいましたけども、ちょっと、あのー、最後の解説を、先生お願いして良いですかね。
解:はい。
解:まぁ、(△1六歩、と)取り込んだ手が大きくて、ま、上田さん、かなり優勢だったと思うんですけど。
解:まぁ、ここでは、桂跳んで(▲8五桂、図1)、角が一応使える展開になったので、そこそこかなあと。
解:ま、つるのさんが戦える展開かなーと。
解:で、桂跳んだんですけど(△3三桂)、跳ばずに角成られたら(△6八角成)、これホントにちょっと、苦しかったのかもしれないですね。
解:(△6八角成と)成られたら、えーと、まー、取るしかないですけど(▲7三桂成)、で、△同金で取っておいて、やっぱ飛車取りが受け辛いですしね。
解:まぁ、受ければ(▲7七銀)、当然また、使えるはずの角が使えない訳ですし、ま、飛車逃げたら(▲8七飛)、なんか飛車が取られ易い、なんか△8六銀とか△7六銀とか△7五桂とか、取られ易い展開なので、角成られたらかなり苦しかったかなと思いますよ。
解:これ考えなかったですか、角成?
客:考えてなかったですね、ははは。
解:なるほど。
つ:えーと、この後(図1以下)は。
解:△3三桂と跳んだので、これで(2四の)角が動くと(3三の)桂が取られる展開となったので、これはかなり差が縮まったというか、もう、これは角の価値が一緒ですから、まー、動けば取られる訳なので、これでかなり大変になったかなと。
解:まー、桂跳ぶんなら、取って(△8五同桂)、▲同飛にしておいてから、跳んだ方が(△3三桂)、なんと言うか、(8五に)桂打ちがないですから。
客:なるほど、なるほど。
つ:はぁ、はぁ。
解:で、えーと、桂跳んだので、かなり差が縮まりましたね。
解:▲7三桂成、△同金で、あのー、角の価値が同等、それ以上になったかと思います。
解:で、桂打ったと(▲8五桂)。
解:で、寄って(△6三金)、叩いたと(▲7三歩)。
解:これでかなり、攻勢になってますよね。
解:これ、上田さん、引いた方が(△8一銀)。
客:あー、はいはい。
解:引いてがんばるしかなかったかなという気がします。
解:ちょっと同銀(△7三同銀)が取り辛いので。
解:これ、桂打ったので(△4六桂)、急につるのさんが勝勢になりました。
解:まー、これ成って(▲7二歩成)、△同金で取って、
図2
解:(桂を)取ったんですね(▲4六金)。これが多分悪夢の始まりなんですよ。
一同:あー。
解:普通に、こう歩を打っておけば(図2で▲7三歩)、まー、寄れば(△6二金寄)銀打ち(▲5一銀)ですし、引けば(△7一金)、もうこれ、王様狭いから色々ありますよね。
解:まー、銀打つ(▲7二銀)ような手も普通にありますし、かなり大きな効かしですよね。
解:端も薄いですしね。
解:で、△7三同金寄と取ってくれれば、バラバラにして(▲7三同桂、△同金)、最後銀を打つような感じにすれば(▲5三銀)、そしたら負けない。
解:それが一番分り易かったかなという気がします。
解:はい、悪夢の始まりは。(声色を変えて)
つ:はい、悪夢が始まりまして。
解:えー,取ってしまったので(図2以下▲4六金)、これがねぇ、もぅ多分、最悪の手なんですよ。
つ:あー。
解:これ、たとえ取られても(△3八桂成)同金で取った形(▲3八同金)がしっかりしてるから、これは良い形なんです。けど、取って(▲4六金)、銀を打って(△7五銀)、(▲8七飛、△7六銀、▲8六飛、△8五銀、▲同飛)全部効かされた瞬間が、凄い固い上に、えーと、上田さん、怖い所はなくなりましたよね。
客:うん。
解:で、そして問題の、この取られた手(△4六角)が詰めろという
つ:これは、も、完全にうっかりしてましたね、ここで。
つ:角が王様の筋に入ってますね。全然分んなかった。
解:王様、効いてますね。
解:これはもう、当然何も考えずに銀打って(▲4七銀打)、とにかく、角をこう、どっかに逃がして、△5七角成であればもう一枚、5八に銀を打つ手(▲5八銀打)もありますけど。
解:まぁ、以下こう取れば(▲3三角成)、まぁ、ぜんぜん、まだまだこれからの将棋で、どっちが勝つかなぁって思って観てたんですよ。
つ:はぁ、はぁ。
つ:どっちが勝つかなぁみたいなテンションで、じゃぁ、あの向こうで観てたんですよね。
解:いや、と思いつつも、まぁ、まさか、ははは!
解:まさか、起こらないよね、と。
つ:そんなことはないよな、と!
解:ないよな、と思ってたらですね。
つ:その、必殺技が。
解:やってしまったと。
つ:やってしまったということで。
解:やったので、一発で終わってしまいましたと。
解:ま、これはもう、受けましょ(△4六角の後の▲4七銀)。
つ:はい! も、これはもう、受けますよ、これは。
つ:絶対、何が何でも! えぇ!
解:えぇ。
つ:ちょっとね、ほんと僕も、もぅ何か、こう、意見がし難い、何とも感想し難い結果に終わってしまいまして、何かこう、とても消化不良なので、じゃ、もう一回。
解:もう一回。はい。
一同:ハハハ。
つ:ははは、ないですよね、勝負は勝負ですからね、はい。
つ:ということですけど、どうですか上田さん。
客:えー、やっぱり、そうですね、やっぱり、言われると全然見えてないよなぁっていうのが分りますね。
客:角成(図1以下△6八角成)そうですよねぇ。
解:そうですね、角成っておけば、だいぶ前に、だいぶ優勢だったかなと。
つ:これ成られたら僕もどうしようかなあと。
解:その数手で、かなり、つるのさんが得をして良くなったんですよね。
つ:へぇー、なるほどねぇ。
解:たまには、そういうこともありますからね。
つ:ちょっと、これはやっちゃいました、僕も。えぇ。
つ:なんかこう、反省のしよう、しごう(×)、しようがないですもんね。なんかねぇ。
つ:えー、ちょっと次回からは、ちょっと気をつけますわ、これは、はい。
つ:上田さん、どうもありがとうございました。
客:ありがとうございました。
解:ありがとうございました。
つ:お忙しい時間に、ほんとありがとうございました。
つ:この素晴らしい対局室で、しかも凄い素敵な盤で戦わせてもらいまして、ほんとありがとうございました。
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