tsuruno
#16 △つるの剛士 vs ▲竹内さん 108手まで つるの○勝ち(日本将棋連盟 2F 将棋会館道場棋譜再生
局中の解説(解説者 藤倉勇樹四段)※解:解説者、井:井上ゆりな
解:相振り飛車の出だしですね。
井:はい。
解:えー、竹内さん矢倉が得意と言っていたんですけど。
解:相振り飛車になって、相振り飛車で矢倉にしようとしたところですかね。(左図)
解:えー、今、つるのさんはいつもの得意の(何でしょう)。
井:美濃囲い。
解:そー美濃囲いで囲っていて、竹内さんはこれから手番が回ってきたら、ここまで上がって(▲3九玉、▲2八玉)、矢倉を完成させると。
井:はい。
解:で、今つるのさんの手番なんですけど、この遊んでいる銀(△3一銀)を、前回みたいに、こう(△3二銀、△2三銀、△2五歩、△2四銀)銀をこうやって使っていくか。
解:それとも、こっちから(△5四歩、△4二銀、△5三銀)銀を使っていくか。
解:まー、いずれにしても、この銀をいかに使うかですね。
解:ぱっと見える飛車回り(△8四飛)は、銀上がられて(▲7六銀)、簡単に受けられてしまうので、今、飛車回りはできない。
解:まー、端を突いて(△1四歩)、相手が受けるか様子をみるか、まー、銀をこっちに使うか(△5三銀)、こっちに使うか(△2三銀)、作戦次第ですね。
解:それか、こう使うか(△4二銀、△4四歩、△4三銀)。
井:つるのさんは、攻めたほうがよいのですか。
解:そうですね。この銀(△3一銀)をうまく使いたいですね。守りに使うか、攻めに使うかはっきりさせたほうが良いですね。この銀(△3一銀)次第ですね。
局後の解説(解説者 藤倉勇樹四段)※解:解説者、つ:つるの、客:お客様(竹内さん)
図1
図2
図3

つ:えーなんだか途中、集中力が切れてしまいまして、自分で指している手が良くわからなくなったんですけどね。
解:えーそうですか、その割りに、冷静だったですよ。
つ:えーそうですか。
客:えー飛車が成りこまれて、ちょっと参りましたね。
つ:えー、いつここに行こうかと。銀が上がっていった時に、こういこうと、思っていったんですけど、でも、これ(第2図で)、飛車をこうやれていれば(▲7七飛)。
解:そうですね。
つ:なんだかね。
解:では、そこら辺をちょっと(解説します)。

図1

解:銀をこう使っていったんですね。(△3二銀、△2三銀、△2五歩)で、結局2四(銀)でこのまま使えなく終わってしまったですけど。
解:これ、ここだと(△2四銀)使えなくなってしまうので、飛車寄って(△2四飛)△3四銀と上がって。
つ:なるほど。
解:△3五銀と、次上がって、△3六歩、△2六歩と棒銀の攻め方をしておけば。
つ:あ、そっかそっか。
解:この銀の顔がたったというか。
つ:そうですね。
解:使いやすかったかなあと。
解:で、結局、2四に置いたままで、結局最後まで使えなかったですよね。
解:まあ、一応、最後は攻めに役にたったですけど。
解:瞬間、居ても居なくても、どっちでも良かった駒になってしまったですけど。
つ:えー、中途半端なーね。

図2

解:で進んで、5筋から竹内さんが位を取って。
客:はい。
解:ここからはかなり、矢倉堅いですから、竹内さん十分の形です。
客:はい。
解:で、飛車(△8四飛)回ったときに、で、つるのさんがおっしゃった通り、飛車(▲7七飛)と浮いておけば。
客:なんでもなかった。
解:そう、なんでもなかったですね。これ。
解:ただ、気になるのはこれ、△5四歩とついて、▲同歩に、△6六角と。
つ:そうですね。これが狙い。
客:これが、怖いですね。
解:王手飛車に取られる筋があるんですけど。
解:ただ、成られるのは、現実的に大きいですかね。
客:はい。
解:△5四歩と突かれた時に、どうするんだろうな。
解:▲5七飛とこう、回っておけば。
客:なるほど。
解:王手飛車は防げますし。△5五歩と取ってきたら、銀逃げる手(▲6五銀)もありますし、強く同銀と取る手も。うん同銀は危ないかもしれませんが。銀逃げておいて。
解:で、飛車成られてしまうのは痛いので、これなら、とりあえず、飛車は成られないですし、次、あわよくば、▲7四歩とついて、△同歩に、▲7六銀と引いて。
客:なるほど。
解:逆に、この飛車(△8四飛)を狙いにいくと(▲7七桂〜▲9七角)。
つ:これは痛いですね。
解:(その後)出れればこう(▲8五銀)ですし。この飛車をいじめる展開にすればよかったではないかなあと。
つ:はーはー。
客:はい。
解:(図2で)飛車を浮かなかったので。
客:成られてしまって。
解:いきなりまずい形に、なってしまいましたよね。
解:えーと。角(▲7七角)が上がって、成って(△8七飛成)、飛車(▲7九飛)下がって。
客:飛車が回ってしまったら、すぐにつぶれてしまうと思って。
解:そうですね。王様が上がっていないのも、痛いですよね。
解:やっぱり、無条件で成られてしまったのは大きいので。
解:で、この後はつるのさん、冷静な指し回し、だったかなあと。
つ:いやいやいやいや。
解:気がしますね。
つ:で、結局なんでもない(△2四銀)から、飛車が回れたのがラッキーで、もう、こちらから攻めよう(8筋)と方向を変えたんですね。
解:えー。で、この後(△2四銀、▲2八玉、△6四歩、▲6五歩、△6三金、▲6四歩、△同金)、歩をついて(▲5四歩)、角交換して(△7七角成、▲同桂、△8八竜)、飛車逃げる形(▲5九飛)でしたかね。(3図)
解:で、ちょっとこの竜(△8八竜)が威張っている感じなので。
つ:生意気なやつですよ。この竜は。
解:で、むしろ、こう、飛車が狙われ易くなっているので、成られてからは、苦しいですね。
解:ただし、(図2で▲7七飛と浮いた後)▲5七飛と回って、逆にこれ(相手の飛車)を咎めにいく形を指しておけば、竹内さん、やれたんではないかという気がしますね。
つ:なるほど。
つ:微妙なことをやってしまいましたね。俺。
解:激しかったですね。
つ:どきどきしましたよ。本当に。角上がったあたりなんかは、自分の中で挑戦だったんですけどね。
解:ちょっと、無謀でしたね。
つ:無謀でしたか。一手損しましたからね。いきなりね。
客:がんがんこられて、ちょっとびっくりしましたね。
つ:あーそうですか。ひっかかったな。
客:はっは。
つ:ひっかかったな。つるちゃん戦法に。つるのシステムに。
解:つるのシステム・・・。
つ:えー、なるほど。本当に楽しかったです。気が抜けない将棋で。どっからやってくるかわからなかったので。
つ:なんか、王手飛車を、いつやるのかなあ、ずうっとそればっかりを頭の中に。
解:そーですね。王手飛車やりそうでしたけど、よく受けましたね。5七角とか。
つ:えー本当に楽しかったです。ありがとうございました。