tsuruno
#1 ▲つるの剛士 vs △西さん 90手まで つるの●負け(日本将棋連盟 2F道場棋譜再生
局中の解説(解説者 高野秀行五段)
 はい、今56手目西さんが△7三桂を指した局面です。

 ここまでですね。つるのさんの四間飛車から穴熊、西さんが銀冠という戦いになっておりまして、悪手が一手も無いすばらしい戦いです。

 で、今ですね、つるのさんが二歩、持っているんですがこの一歩は3筋の一歩を変えた歩。
 そして8筋の歩も西さんが突き捨てた歩ですので、これは損とみないでいいです。

 で、この後のポイントですが、この穴熊と銀冠、少し穴熊の方が堅いですが、銀冠の方が桂馬が先に使われていますね。
 また、この角の道(先手の左角〜後手の左角)がですね、この戦いのポイントになりそうなので、こちらの筋をどちらが制するかというのが大きなポイントになるかと思います。

 どちらにしてもですね。ここまで一手も悪手が無い戦いですのでこれからどのような戦いで進んでいくのかすごく楽しみだと思います。

局後の解説(解説者 高野秀行五段)※解:解説者、つ:つるの、客:お客様(西さん)
図1
図2

図1

解:今、角(△6六角)で飛車取りになってます。
つ:ありました、それ。
解:ありましたね。
解:これ、つるのさんちょっと悪くしているんですが、まだまだこれからという局面です。
解:で、つるのさんここに飛車が回りました(▲6八飛)。
解:で、当然こっちを取ってきそうなのですけど(△9九角成)。
解:穴熊攻略のためのポイントが西さん分かってます。
つ:ばれてます。
解:ばれてます。
解:何が大切か、この(守りの)金銀をはずしていくのが大事なんですね。
解:なので当然、駒損になりますが、△4八角成になった良い手です。


図2

解:で、この後、本譜ではつるのさん、▲同金と取ったのですが大変難しくなりますが、敗着です。
解:これが間違えてしまいました。
つ:そうですかー
解:これね、こう打って(▲同金の後、△5九銀)、▲6五飛と桂を取って、△4八銀と成られまして、穴熊の金銀2枚が無くなって、急に寂しくなってしまいました。
つ:おばあちゃんに会いたくなりましたもん。
解:なりましたかー。
解:これはですね、一番やってはいけない作戦です。
解:それで、どうすればよかったか。
解:ここでですね角をきってきました。(図2)きってきたときにですね。ここで飛車(▲同飛)で取りましょう。
つ:あー僕、次の桂成(△5七桂成)がすごく気になったんですよ。
解:はい、桂成ありますね。これでしたら上を取って置きましょう。(▲4六飛)
つ:あー
解:▲4六飛と。
つ:あー上があったか。
解:はい。で、ですね。(穴熊で)大切なのは、金銀の形を崩さないことが大切なんですね。
解:もし西さんがここで(図2)飛車(▲同飛)だったらどうされるつもりでしたか
客:うーん銀打つか(△5七銀)、角打つか(△5七角)
解:△5七銀打つか、△5七角打つと、(例えば△5七角)こうゆう形になりますね。
解:この瞬間に受けないで攻めましょう。
解:▲8一飛。
解:もし、ここで△4八角成なら、これ、もう残ってます、(守りの)形が。
解:はい、攻めましょう。
つ:なるほど。
解:▲2一銀、△1三玉、▲3ニ銀不成、と
解:これがちょっと手順がありますけど詰めろになってます。
解:こちら側(先手玉)に王手が、かかりますか?
つ:かかりません。
解:かかりませんね。金銀を動かさないで相手の反撃を見る。これが穴熊の指し方です。
解:ここ(図2)なんで1つ取り方を間違えちゃっただけなんですけれども、角成った時に、この金で取った手、これが非常に残念で銀(△5九銀)打たれて決定的に悪くなっちゃったんですね。
つ:あー
解:同飛車と取って何か角でも打ってきたら反撃する。こうすれば、まだまだ大変な将棋になります。
つ:あーなるほどね。
解:ただ、あれですねー。つるのさん、西さんわかってましたね。
つ:わかってましたね、三段ですもん。
解:三段ですもん。
解:三段には思えなかったですね僕。
つ:だって仕事が秘密ですもん。
解:秘密ですからね。
つ:絶対そっち系の仕事ですよ(将棋関係)
解:ちょっとね。
客:そんな事ないです。
解:将棋道場の三段かもしれない。
つ:いやー参りましたね、これ、ね。
解:でもつるのさんあれですよ。
解:序盤から中盤悪い手なかったですよ。この一手だけでしたから。
解:次回からがんばりましょう。
つ:そうですね、ちょっと自信なくなりました。幸先わるいわー空気読んでよ西さん。